ここから本文です

Medical information診療情報

新型コロナウィルス感染症における自宅療養中等の患者に対する診療報酬明細書等の記載等について

新型コロナウイルス感染が急速に拡大し一部緊急事態宣言も発令され、 重傷者数の増加から自宅療養・待機患者も増加しており日々ニュース等で自宅療養患者についても伝えたれることが多くなりました。
前回は外来を中心にお伝えしましたが、今回は自宅療養・待機患者の請求・明細書記載等について厚生労働省の事務連絡を元に医療機関様にて疑問に思われている点等も含め、 正しい請求をスムーズに行っていただけるよう作成しております。

この内容は今後の事務連絡等により変更される場合もございますご了承ください。
なお、都道府県によって見解が異なる場合もございますので、ご確認をお願いいたします。

参照:新型コロナウイルス感染症の軽症者等に係る宿泊療養及び自宅療養における公費負担医療の提供に係る費用の請求に関する診療報酬明細書等の記載等について
https://www.ssk.or.jp/oshirase/covid-19.files/k_sonota_r020430_2.pdf

対象者

① 宿泊療養または自宅療養の対象となった軽症者

② 宿泊療養又は自宅療養を受けている期間に受けている医療

③ 新型コロナウイルス感染症に係る医療
(往診・訪問診療、電話再診等情報通信機器による診療、訪問看護、処方・調剤等を含む)



公費負担者番号・受給者番号欄

① 法別番号「28」を保険医療機関の所在地に応じた公費番号にて請求

→外来にてPCR実施した場合に請求していた番号とは異なります
https://www.ssk.or.jp/oshirase/covid-19.files/k_sonota_r020430_2.pdf
上記の別紙にて各都道府県番号の参照が可能です

② PCR検査等の公費番号を第1公費欄に、自宅療養等における公費番号を第2公費にて請求

→その他公費がある場合は公費の優先順位によって異なりますが、PCR検査等と自宅療養であればPCR検査等が優先となります

③ 受給者番号は「9999996(7桁)」を記載



①新型コロナウイルス感染を疑う患者に対して、PCR検査等を行った結果、陽性となった患者が自宅療養となり同月の後日に患者の求めに応じて患家に赴いて診察した事例



1/22 初診:発熱を訴え来院

院内トリアージを行い診察

PCR検査実施(外注)

1/23 結果「陽性」のため発生届を提出

保健所判断により自宅療養となる

1/25 自宅療養している患者の求めに応じ、
往診・解熱剤の処方箋の発行


青文字:検査実施の場合に公費対象(28271500)

赤文字:治療実施の場合に公費対象(28270601)


①


②自宅療養になった患者(かかりつけ)から、常用している糖尿病薬が切れたとの電話連絡を受け、常用薬の処方箋を交付した事例



1/25 自宅療養中の患者から電話(電話再診料)
にて要請があり、常用している薬剤の
処方箋を発行した事例


赤文字:治療実施の場合に公費対象(28270601)


①


③在宅診療を行っている患者が、新型コロナウイルス感染症に罹患して自宅療養となり、一日は患者からの求めに応じ、もう一日は在宅治療計画書に記載のある訪問診療日に患家に赴き診察を行った事例


1/22 在宅医療を行っている感染患者から要請
により、往診として患家に赴き計画書に
基づく治療施行
(計画訪問診療日ではない)

1/25 患家に赴き計画に基づく訪問診療を実施
(計画訪問診療日である)


赤文字:治療実施の場合に公費対象(28270601)



①